二元論を超えて

中嶋宏行

人間は大地が蓄えた炭素を燃やし続けてきた。

大地に眠る金を掘り続けてきた。

燃やされた炭素は産業のエネルギーになり、地球温暖化を引き起こした。

掘り出された金は財貨となり、富を象徴する存在となった。

そして地球は沸騰化し、貧富の格差は極まっている。

炭素も金も大地に還るべき時が来ている。